まずは「大航海時代」という呼び名ですが、日本人が名付けたと言う事を皆さんはご存知でしょうか?

1963年(昭和38年)増田義郎(文化人類学者・ラテンアメリカ歴史学者)によって命名されました。

欧米では「大航海時代」という呼び名ではなく「地理上の発見」「大発見時代」(Age of Discovery /AgeofExploration)などと呼ばれていましたが、見てのとおり完全なヨーロッパ目線です。

欧州人は「発見」なんて言うけどアメリカ先住民に言わせれば「え?発見?僕達ず~っと昔からここに住んでましたけど・・・」という話なわけで、例えばマヤ文明などはヨーロッパより遥かに進んだ文明を持っていたとも思われます。

 

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発見のモニュメント(先頭がエンリケ航海王子)

(そのような文明がなぜヨーロッパ人に滅ぼされてしまったのか?は後の章でお話しします)

第三者である日本人の我々には、この時代の事を語る歴史の全てがヨーロッパ目線である事に若干の違和感を覚える事もあってか、増田先生の名付けた「大航海時代」という言葉は非常にしっくり来ます。

なお大航海時代の定義はポルトガルのエンリケ航海王子が航海事業に乗り出した15世紀初頭から約200年とされていますが、当サイトではイギリスの冒険家ジェームズ・クックの太平洋探索までの約350年を取り扱っていきたいと思います。

クック以後は、未知の世界を航海する「探検・冒険」から、すでに判明している場所の「調査」に航海の目的が変わってしまいますので「冒険航海」が終わりを告げる1776年クックの第三次航海までを大航海時代としてご紹介したいと思います。