洋上で天候が悪いときなどに船のマストの先端で光がゆらゆら揺れているのが見える事があります。

船乗りたちはこの光を「セントエルモの火」と呼んで突然の嵐や雷から船を守ってくれる守護神としてあがめました。

嵐の後など、乗組員がほっと一息ついたときに見られる事が多く「怪奇現象」と言うより「良い兆し」と捉えられていたようです。

 

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セントエルモの火

セントエルモは「聖(セント)エラスムス」に由来していると言われます。

聖エラスムスはカトリックで崇拝されている聖人でエラスムスが祈りを奉げると落雷から護られたという言い伝えから地中海の船乗りたちの守護聖人となりました。

セントエルモの火は、自然現象におけるコロナ放電の一つで雷などによる強い電界が船のマストなど先の尖った物を発光させたりします。

現在でこそ自然現象として物理的に解明されていますが大航海時代のあたりではまだ怪奇現象として捉えられており、コロンブスなどの探検家は先の見えない航海で不安を抱える乗組員達に「神のお導き」として、こう言った自然現象をうまく利用したと言われています。