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シンドバット


かの有名な『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の第290話から315話で語られる物語。
(日本で最もメジャーなバートン版『船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド』では第537夜から第566夜)

シンドバッドの冒険と言えば日本では子供向けのアニメや絵本などで
「勇気と知恵で様々な困難を乗り越えながら七つの海を冒険する物語」
で主人公のシンドバッドは人間的な魅力に溢れ、最後には敵さえも改心させて仲間にしてしまうような好青年。

というような感じで描かれていますが、実は・・・・・・
原典では海賊顔負けのとんでもない一面を見せてくれます。



最も海賊っぽい話は1~7の航海のうち第4の航海だと思いますのでこれをご紹介します。


嵐に遭って難破し、ある島に打ち上げられたシンドバッドはその地で王に気に入られ勧められるままに妻を娶る事になります。
ところがその国には伴侶が死ぬとその連れ合いも生き埋めにされてしまうという風習があり、やがてシンドバッドの妻が病気で死ぬと、迷路のような地下深い井戸の中にわずかな食料を持ったのみで置き去りにされてしまいます。

絶望のどん底に突き落とされたシンドバッドでしたが、こんな事で生きる事を諦めるような男ではありません。

何としても生きて故郷に帰りたい。

そこでシンドバッドは自分と同じように伴侶を亡くし、この洞窟に送られてくる人を殺して食料を奪う事にします。

脱出する方法を見つけるまでの間、あらたに送られてきた人たちは誰かれ構わず全て殺しました。
ついでに死者が副葬品として身に着けていた貴金属や宝石などはすべて奪いました。

ある時シンドバッドは死肉を喰らいに来る動物の存在に気付き、その後をつける事で出口を見つけ洞窟から脱出する事に成功します。

海辺までたどり着いたシンドバッドは海岸線を航行していた船を奪いバグダットに帰り、洞窟の中で死者からむしり取った財産を売りさばき大金持ちになったのでした。

めでたしめでたし・・・



これはアニメ化出来ませんよね(汗)