航海者や海賊に限らず漁師など海で生活する全ての船乗りが恐れた伝説の怪物です。

海が凪で船が進まなくなり海面が泡立ち始め、やがて水中からマストほどの大きな突起物が現れ船に絡み付いて海に引きずり込むと言われています。

元々北欧の伝説では全長2.5kmあると言われ1752年に「ノルウェー博物誌」という本を出版したデンマークの聖職者エリック・ポントピダンは

同書の中で「あまりの大きさゆえ遭遇してもクラーケンとは気づかず島だと思って上陸してしまう事もあった」と表現しています。

ただ時代と共にクラーケンは「姿が認識できないほど大きな化け物」から「現存する海洋生物の巨大版」というようにイメージが置き換えられるようになり、

その姿は巨大なタコであったりイカであったり、ヒトデやクラゲだったり地方によって様々な伝承が伝わっています。

「船に絡み付くイメージ」が強いので、軟体生物に置き換えられて伝わっている地域が多いようです。

 

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クラーケン

古くから船出したまま戻らなかった船の多くはクラーケンの餌食となったと信じられてきました。

ひとたびクラーケンに狙われてしまった船はどんな船であろうが転覆させられてしまうので、乗組員は船のどこに隠れようが無意味で、クラーケンはそうして海に落ちた人間を1人残らず喰ってしまうと言われています。

海には人間の想像を絶する巨大な生物が実際に生きています。

近海では出会う事のない巨大なクジラなどを目の当たりにした大航海時代の船乗りたちは、海に対してきっと言い知れぬ畏怖を抱いたことでしょう。

その思いがクラーケンのような怪物を創りだしたのでしょうね