バルト海・北海に古くから伝わる船に宿る妖精です。

地域によって伝わる内容はまちまちのようですが、概ね船の運命を左右するほどの強烈な悪事を働くような妖精ではなく、むしろ善良な伝承が多いようです。
「クラバウターマンが宿る船は沈まない」と言われています。

日本で言えばその家に住む人々に幸運をもたらす「座敷わらし」のような感じでしょうか?

ドイツのブレーマーハーフェンという港町に伝わる話によれば、人が亡くなって霊として樹に宿り、その樹が船のマストに使われた時に現れる妖精で身長は2フィート(61センチ弱)ほどだと言われています。

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ドイツ航海博物館近くのクラバウターマン像


上の写真は前述のブレーマーハーフェンにあるドイツ航海博物館近くの噴水に建つクラバウターマン像ですが、右手に槌のようなものを持っています。
この槌で時折甲板を叩くなどのイタズラをしますが、普段は船員たちに姿は見えません。
クラバウターマンの姿が見えたときは「船がピンチの時」だとされ、船の危険を船員たちに知らせるためにイタズラをするのだと言う伝承もあります

漫画ワンピースに登場するクラバウターマンは麦わら海賊団の船「ゴーイングメリー号」を修復します。
しかし、数多いクラバウターマンの伝承のなかで「船を修理する」という話は見たことがありません^^;

おそらくこれは槌を持ったクラバウターマンのイメージから尾田先生が創作したお話だと思われます。
勘違いしないでくださいね、批判ではなくむしろ賞賛です。

西洋のよくあるおとぎ話をあんな感動的なお話に膨らませたのですから。
(ワンピース知らない人はこれを機にぜひ読んでみてくださいネ)