海賊の起源は?

と問われたら「よくわからない」が正解だと思います。

人間が船を使って物資の輸送を開始すると同時に、自然発生的にそれを奪おうとする者(海賊)が出現したのですから。

神話の世界にも海賊は登場します。

酒の神ディオニュソスが海岸で寝そべっていると海賊達が何処かの王子と勘違いしてディオニュソスを船に拉致してしまいます。

すると船は突然葡萄のツルに覆われ動かなくなり、ディオニュソス

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ディオニュソス像

は獅子に変身します。

恐れおののき海に飛び込んだ海賊達はイルカに姿を変え、それ以後ポセイドンの寵愛を受ける事になりました。

神を誘拐した海賊が何故ポセイドンに寵愛を受けるのか?よくわかりませんが、神話ってすべからく理不尽なので、気にしないで読み流して下さい^^;

海に繰り出すと言う事は命がけです。

その勇気が称えられ海賊に限らず全ての船乗りは神の寵愛をうける対象だったのかもしれません。

古代ギリシャに存在した海賊の多くは、農業の事は全く知らず狩猟と海賊行為(掠奪)によって暮らしていました。

彼らにとって海賊行為は生きていく為の手段であり狩猟や漁と何ら変わりはなく、狩りの相手が動物か?人間か?だけの違いです。

したがって海賊行為そのものは「善悪」というものさしで計るような事ではありませんでした。

しかし次第に人々の考え方が変わって行き、個人的利益を得るための海賊行為は非難の対象とされるようになって行きます。

沿岸地域に大きな都市が形成されると周辺都市との海上貿易も盛んになり、必然的に海賊も増えてしまいますので、安全な海であることをのぞむ各国家(都市)は海の治安に力を注ぐようになり、海賊の討伐は国家の責任・君主の務めであるという考え方に変わっていったのです。

しかし、小さな都市国家がどれほど海賊対策に力を入れようが、次から次へと発生する海賊達を根絶するには至りません。

それどころか都市自体が生きる為に他の都市を襲いあう、いわば慢性的な戦争状態となり、海上にもその都市の海軍なのか海賊なのか判断できない船団が入り乱れ、海上の治安はメチャメチャになります。