ワンピース序盤の強敵、イーストブルーNO1海賊艦隊の提督ドン・クリークのエピソードです

彼は「だまし討ちのクリーク」と呼ばれ、軍艦を乗っ取り、上官を殺して海賊デビューしたという設定です。

これは史実でもいかにもありそうですよね?

でもそうでもないんです・・・・・

確かに史実において、人の船を乗っ取ること自体は海賊として珍しい事ではありませんが、それでデビューと言うのはかなり希少です。

つまり、いきなり船長って事になるわけで、これはなかなか難しい。

史実では先輩海賊の一味に加わってから船長にのし上がったり、新たに拿捕した船を貰って独立するケースが最も多く、デビューでいきなり船長はほとんどありません。

まれに最初から船長という場合はスポンサーがついていて私掠船船長としてスタートするくらいしかありません。

それでも史実には本当に「乗っ取り」でデビューを飾った豪快な海賊も存在しますので、その男の事をご紹介します。

その男はスコットランド出身の「ジョン・スミス」(別名「ジョン・ゴウ」)

1724年6月備砲20門のギャレー船「ジョージ号(200トン)」を最初から乗っ取るつもりで船員として乗り込みます。

ジョージ号のフェルノー船長は強欲な人物で彼に反感を持つ乗組員も多く、スミスはそんな乗組員達を数名仲間につけ、フェルノー船長はじめ主要な船員達を手際よく殺し、あっという間に乗っ取ってしまいました。

彼はその船を「リベンジ号」と命名し「乗っ取り」で海賊デビューします。

史実海賊ジョン・スミスとワンピースのクリークの共通点は乗っ取りデビューだけではありません。

「騙まし討ち」というキーワードでも妙にイメージが合ってしまいます。

スミスは大西洋上のマディラ沖で食糧にひどく欠乏した際、イギリスの国旗を掲げ、ボルサントという要塞に近づき、使者をたてて総督宛に贈り物をします。

こうして相手の油断を誘い、答礼のために自分の船にやって来た使節一行を人質にとって水と食糧を要求しました。

なんとも卑怯なやり口で、子牛と牝牛それぞれ一頭、鶏多数、水7樽をまんまとせしめたのです。

まあ当時の海賊としては「騙し討ち」は普通のことですけど・・・・

正直言ってジョン・スミスは海賊として大成功したとまでは言えません。

最期も惨めなものでした。

ある村を襲う計画をたて、例によって最初は良い人ぶって近づき村人を油断させますが、結局仲間の裏切りによって極悪非道な海賊であると密告され、捕縛されたのち絞首刑でこの世を去りました。

<追記>

彼の事をNETで調べたい場合「ジョン・ゴウ」又は「ジョン・ガウ」で調べた方が早いですよ~

「ジョン・スミス」って英米では「僕の知り合いにも一人いる」って皆が言いそうなほどよくある名前ですから、当然人数に比例して有名人も多い。

なかなか本人に辿り着きません^^