マイケル・クライトン最後の小説で当初2008年12月に出版を予定していましたが、クライトンの急死により2009年11月に延期された作品です。

マイケル・クライトンの死後パソコンの中に入っていたほぼ完成された未発表の原稿を出版したものだそうです。

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パイレーツ -掠奪海域-

小説の舞台は17世紀半ばのカリブ海に浮かぶ島ジャマイカのポートロイヤル。

この町はイギリス私掠船の拠点とも言える町で、カリブ海を航海するスペイン財宝船を襲って繁栄していた。

そんなポートロイヤルの町に莫大な財宝を積んだスペイン船の噂が舞い込んだが、その船は難攻不落の要塞島マタンセロスに停泊しており、襲撃は不可能と思われた。

この要塞を守備するのは残忍なカサーリャ司令官。

前年も300人を率いた私掠船がこの要塞を襲ったが、あえなく撃退され無事に帰還したのはウィスパーただひとりだった。

私掠船船長のハンターはジャマイカ提督の依頼を受け、そんな難攻不落の要塞島マタンセロス攻略に挑む決心をする。

ハンターはマタンセロス戦唯一の生存者ウィスパーから要塞の情報を聞き出しながら、この要塞攻略のためにひとクセもふたクセもある猛者を集めはじめる。

外科医でもある天才航海士のエンダーズ、火薬を扱わせたら右に出るものはいないドン・ディエゴ、驚異的な視力の男装の麗人レイジュー、怪力の巨漢ムーア人バッサ、カリブ海を震撼させる冷酷な殺し屋サンソン、など個性的な面々を仲間にすることに成功。

船長のハンターと個性的な乗組員達は勇躍マタンセロスに向けて出航した・・・・・・・・・

マイケルクライトンの作品と言えばジュラシックパークやERなどのように、医学や科学をテーマにした作品が多いのですが、この作品はクライトンにしては珍しくテクノスリラー的な要素のない冒険活劇です。

尚この作品はスティーブンスピルバーグ監督によって映画化される計画があり、すごく楽しみです。

小説も面白いですが、この作品の息も尽かさぬ展開の速さは映画向きのように思えます。

スピルバーグによってビジュアル的にどう脚色されるのか?

主人公の魅力にとどまらず、脇を固める個性豊かなクルー達はそれぞれの分野で超一流の猛者ばかり。

その活躍は大人気漫画ワンピースに通じる要素も持っており、脚本しだいでは日本人が大好きなパターンになりそうです。

パイレーツオブカリビアンを超える可能性を持つ素材だと期待しています!